2022年度 自己評価・学校関係者評価 報告書

 

2022年度は、

  〇安全で安心できる園生活

  〇保護者との情報共有

  〇ICT化を進め、効率化を図る

  〇「魅力ある幼稚園づくり」を進める

以上のことに取り組んできました。

コロナ禍3年が過ぎ、感染予防対策が習慣化しました。新しい生活様式も定着、日常の園生活や行事等制限や縮小してきたことを再開していこうとスタートをしました。

分散方式でクラス担任との入園式から二部制の入園式をクラスごとに行いました。コロナ禍の園生活を過ごしてきた年長組さんにとっても初めての入園式でした。「つくしのように」の讃美歌を歌い「元気で、楽しい園生活が過ごせますように」とお祈りをしました。

保護者会総会も対面で開きました。今年度も7名の方々が役員に手を挙げて下さいました。サークル活動も再開し「子どもたちのために」とお話会やハンドベル・楽器演奏を聞かせてくださり、クローバー文庫においてもサークル活動として開始、絵本の貸出ができるようになりました。子どもたちの園生活をより豊かにして頂いていることを改めて実感しました。

他、スライドショーや参観週間を実施し、短い時間ではありましたが、実際に園で過ごす様々な子ども様子を見ていただきました。プールも設置して水の気持ちよさをたっぷりと味わいました。2部制だった運動会も今年度は、全園児とその保護者で実施、2度の延期を強いられたクリスマスは、皆さまと火を分かち合いキャンドルサービスができました。2月のあしあと展(造形展)ではたくさんの方々に来ていただいて、子どもたちの作品を通して園生活をお伝えできて、嬉しく思いました。何より子どもたちが保護者の皆さまに見ていただけたことをとても喜んでいたことに安堵の思いでした。

教職員でICT化について学び、9月にこども施設業務支援システム「コドモン」を導入し、10月より運用を始めました。アプリによる出欠席連絡や登降園管理、一斉メールや連絡帳、バスの位置情報等、保護者から「便利ですね」「園での子どもの様子がよくわかります」との感想をいただきました。また、事務処理についても負担軽減され、正確で迅速になりました。ICT化の導入は業務の効率化を進め、働き方改革の一歩になりました。保育記録は全教職員で共有ができるため、質の向上につながっています。現在もシステム機能について学び、理解を深めています。また同時に、教職員のコミュニケーションを大切に保育方針の継承と実践に務めることの大切さも感じています。

新型コロナウイルス感染症の流行から3年が経過し、行動制限等も緩和され日常が戻ってきました。この3年間試行錯誤を繰り返し、様々な工夫をしながら生活してきました。コロナ禍で気づかされたことをこれからに生かして、よりよく生活できるように過ごしました。「大切に守るべきもの」「変えてはいけないもの」と「変えるべきもの」をしっかりと見極めなければならないと感じています。

また、全国の幼児施設での安全管理や保育者の対応が問われる事件が多くありました。子どもたちの安全で安心できる園生活について全教職員で「命をお預かりしている」という意識を高くし、改めて保育の基本に立ち返りました。

【自己点検・自己評価】

①保育の計画について

日々の実践を記録し、振り返りながら一人ひとりの子どもの育ちやクラスの育ちを考え、計画に生かしました。

子どもたちに必要な経験をどう考えるかを同年齢の先生と確認することを大切にしました。

➁保育の在り方・幼児への対応

一人ひとりのありのままの姿を受けとめ安心できるよう努めました。

その時々の表す姿かから内面を理解し、寄り添うことを大切にしてきましたが、一日を振り返り反省することも多く、他の先生に話すことで違った視点でのかかわりを聞くことができて明日につなげるようにしました。

③保育者としての資質や能力・適正

日々の健康管理をし、体調を整え元気で子どもたちに向かい保育ができるように心がけました。

自分に与えられた仕事をできるように努めましたが、できなかったことは他の先生に支えてもらいながらでした。先生同士でのコミュニケーションをとりながら言動していけるようにしたいと思いました。

④保護者への対応

日々のやり取りを大切に過ごしました。お迎えの時にできるだけお会いして話をするようにしましたが、バスご利用の方、預かりご利用の保護者の方と顔を合わせてることが少なくなっていたように思います。短い時間でも子どもの様子を伝えられるようこれからも努めたいと思います。

アプリの導入によって、保護者との連絡や関係の築き方などが今までと違うので保護者の様子を気に掛けながら過ごしました。アプリになった便利さと思いが伝わりにくくなったとも感じました。保護者の方々からも連絡帳が書きにくくなったとの声が届き、今まで同様お気軽に使っていただけるよう声をかけました。

⑤研修について

日々は、自分の振り返り記録や保護者への連絡帳などで精一杯ですが、夏休みは昨年の経験を活かし、リモートでの研修会に自分の課題や興味ある研修会に参加しました。その後、研修会のことを話題にしたり職員会で報告会をしたりして共有するようにしました。

今後、アプリの活動記録をどう生かしていくか。どのような視点でその日の活動を取り上げているのか、子どもたちの姿から写真からそれぞれの見方や考え方を知る機会になるような園内研修会をと思いました。

⑥その他

たんぽぽ職員やアルバイト学生を含め、みんなで人手不足を精一杯補ってきました。子育て支援や預かり保育の先生方ともこれまで以上に交わりながら連携してきました。このことを次年度に新たな保育者の方々とともに生かしていきたいと思います。

自分一人だけの見方でなく、他の人が見たときの視点はどうなのかいろいろな視点で見れることを大切にしたいと思いました。しかし、日々の仕事に追われ、ゆとりや余裕のなさからか時間をかけて、保育を振り返ったり話し合ったり、研修をする等の自身の保育を深めることが難しかったようにも感じました。

社会が変わってきているこの数年、コロナで経験が少ないと言われている子どもたちの生活、遊び、環境が子どもたちにどんな経験となっていたのかを勉強していきたいと思いました。

写真を撮ることが増えましたが、どのような場面を撮影し利用していくかをもう少し選択することをしていきたいと思いました。

以上、記述をとりあげました。

自己点検・自己評価をすることで改めて自分の保育を振り返り、新たな課題をみつけ、次年度の保育につなげる大切な機会になっています。

ICT導入によって効率化が進む中ですが、「子どもにとって」「保護者にとって」を柱に、今後もコミュニケーションを大切に一生懸命に取り組みたいと思っています。

【学校関係者評価】

保護者の方々からもたくさんの貴重なご意見をいただきました。特に今年度はアプリ導入に対してのご意見をたくさんいただきました。

・良い面や悪い面がありますが、時代の流れにとらわれず、これからも優しいしののめの保育の本質をずっと守っていただきたい。

・社会のムードや時代の流れにとらわれず、大切なことを守ってあげられる環境であってほしい。

・若い先生方ますます素敵に育たれますように、東雲の温かさがずっと続きますようにと願っています。

・子どもの心に寄り添ったかかわりが続いていくことを願っています。

・変革の時期で大変なこともたくさんあるだろう中、あたたかなまなざしは変わらないまま保育してくださりいつも感謝の気持ちでいっぱいです。

など、時代の変化によって便利になっていくことも大切ですが、保育方針や内容については変わることなくこれからも大切にして欲しいとの願いが伝わってきました。

今後も子どもたちの今を大切に“のびのび遊びすくすく育つ”子どもたちのために職員一同、努力してまいりたいと思います。

今年度を振り返り、引き続き次年度の課題として下記のことに取り組みたいと考えました。

 〇安全で安心できる園生活

 〇保護者との情報共有

 〇ICT化による保育の共有化と保育の質の向上

 〇「魅力ある幼稚園づくり」を進める

以上のことを2023年度につなげていきたいと思います。

財務状況

 公認会計士の監査により、適正に運営されていると認められている。